ここ数日の投稿したレビューはブログ名に恥じぬ、
まさに私の全力100%でレビューさせて頂きました!
内容が内容なだけに(とくに「不思議な少年」レビュー)は
渾身の力で情熱を文字におこし、自分の言葉をもって魅力をお伝えしてきました。
今回は今までとは違うジャンルの、純粋にコメディとして楽しめる、男女問わず人気を博した青春漫画をご紹介致します!
- 【ここはグリーン・ウッド】那州雪絵
- 【ここはグリーン・ウッド】あらすじは?
- 【ここはグリーン・ウッド】の魅力とは?
- 【ここはグリーン・ウッド】こんな方へ全力オススメ!
- 今でも読まれ、愛されているのには理由があります。
- 是非「グリーン・ウッド」の住人になってみませんか?
【ここはグリーン・ウッド】那州雪絵
こちらの作品は1986年~1991年に連載開始された少女漫画です。
なので32年前の漫画ということになります。
32年…ギリギリアラサーの私が生まれる前に連載されていた作品。
古いですって?
いやいや32年を経て今読んでも、完成度が高く面白い漫画は
ただただ純粋に面白いのですよ♪
【ここはグリーン・ウッド】あらすじは?
両親を幼い頃失っている主人公・蓮川 一也(通称:すかちゃん)の初恋相手が唯一の身内である実兄に嫁ぎ、自宅が新婚家庭化したため、余儀なく寮がある名門男子高「私立緑都学園」に紆余曲折あり一ヶ月遅れの5月に入学します。そして生活の拠点となる緑都学園の寮「緑林寮」通称「グリーン・ウッド」には一癖も二癖もある上級生や同級生が待っており…住人達との青春寮生活が始まります!
【ここはグリーン・ウッド】の魅力とは?
かいつまんでストーリーを書かせて頂きましたが、実際読んでみると、
実に魅力的なキャラクター達が次々登場し、
寮である「グリーン・ウッド」を軸に日常生活が繰り広げられます。
今回は本書の3つ魅力について全力レビューさせて頂きます!
魅力1:ネバーランドのような「男子寮」生活
実際、男子寮生活は大変だと聞きますが、現実のお話はさておいて。
「グリーン・ウッド」で待っているのは様々な個性を持つ住人達が3年間暮らす、
まるでネバーランドのような自由な世界です。
ですが、それはまるでファンタジー!とはまた違い、
思春期の男の子の「カッコ悪い」「日常的で庶民的」な部分を
丁寧かつコミカルに描写することで、ただただ非現実的な男子寮生活ではなく、
爽やかで、時に泥臭い話運びに「リアル」と思わせてしまいます。
また「グリーン・ウッド」は新品キラキラの寮ではなく、趣きのある、
年代を感じる建物感がまた良い味を出しています。
1986年当時──スマホやLINEはないので連絡手段は、
寮の窓口にある電話、など当時の生活がリアリティもって描写されているので
ある意味、新鮮さやノスタルジックさを味わうことが出来ます。
魅力2:自由な発想!RPG編!?
次に推したい魅力は「番外編」としてまるでRPGの世界を飛び回る冒険譚など
今の少女漫画にはない自由な展開が待っています♪
そしてその「番外編」が「本編」を妨げることは一切なく、
実にのびやかにエンターテインメント作品として完成している。
気軽な気持ちで是非読んでほしい、そして那州先生の自由でのびのびとした爽やかな作風に、魅了されて欲しいです♪
魅力3:個性豊かな住人と人間模様!
"Greenwood"とは「悪党の巣」という意味があります。
その名に恥じない、ずるくも愛くるしい個性豊かな住人が沢山登場します。
主人公・すかちゃんを主軸とするほか、時々ちらりと登場する
脇キャラにもそれぞれの性格や個性(出身地も!)が味付けされており、
時々フューチャーされる脇キャラが主軸の話もとっても面白い。
そして、個性個性と連呼していますが、根底にあるのは
「みんな何だかんだ良い奴」というところが本当に良い塩梅で仕上がっている。
少女漫画での「男子青春漫画」としてはもう決定版
と言い切れます!!
【ここはグリーン・ウッド】こんな方へ全力オススメ!
- 「男子寮」「ボーイズ・ライフ」などに魅力を感じる方
- 一味違う青春漫画を読みたい方
- ノスタルジックな作風を作品から感じたい方
- コメディ漫画を読みたい方
- 爽やかで読後感が気持ち良い作品を読みたい方
本書は少女漫画ですが、女性だけではなくもちろん男性にもオススメです。
とても爽やかに吹き抜ける風のような、時に甘酸っぱい青春漫画。
気軽な気持ちで読んで頂きたいエンタメ作品です!
今でも読まれ、愛されているのには理由があります。
シンプルに「面白い」!
そう、この作品の魅力を色々と語らせて頂きましたが、
こちらの作品、本当にシンプルに「面白い」のです!
もちろん人それぞれ好みがあるとは思いますが、上記の「全力オススメ」に
当てはまる方には大変ツボな作品だと思います!
読んだら環境や住人の魅力に惹き込まれ、自分も
グリーン・ウッドで生活した~い!!
と思わせる、そんな作品です。
王道ながらも自由な発想で描かれおり、ですが主軸はぶれずに
キャラクター皆の個性がしっかりと立っており、爽やかで面白い!
連載当時の時代背景だからこそ描くことが出来た優しい雰囲気と
懐かしさも加わって、純粋に面白いコメディ漫画に仕上がっております。
是非、懐かしく、そして爽やかで
優しい読後感を味わって頂きたい!
文庫漫画版のあとがきも作品に関わった方たちが書いており、
最初から最後まで楽しく満足感もって読めます!
是非「グリーン・ウッド」の住人になってみませんか?
本作品は文庫版で全6巻!気軽に読み始めることができますよ!
それではまた♪
ここはグリーン・ウッド(第1巻) (白泉社文庫) [ 那州雪絵 ]